地域コミュニティ創生におけるマンション管理組合の潜在能力(1)

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日本は、少子高齢化の急速な進展により、人口減少が止まらない状態となっています。並行して、地域の過疎化が進み、地域コミュニティとして成り立たない地域も発生しています。実は、首都圏のマンシ ョンにも高齢化の現象が起きており、特に建設してから相応の年数が経過したマンションでは、高齢化社会の縮図のような状態にあります。つまり、少子高齢化の波は、首都圏の中でも起きている深刻な問題といえます。

 

 

■マンション管理組合こそ地域コミュニティ再生の中心になり得る

 

 

一方で、私たちは、マンションこそ、地域コミュニティ創生の高いポテンシャルが存在すると考えています。なぜならば、一つの建物に、数百人、場合によっては、数千人が、居住する「まとまりのある」地域コミュニティだからこそ、できることがたくさんあるのではないか、と思うからです。

 

私が居住する都内のあるマンションは典型的なファミリー世帯のマンションで、世帯主の中心は、年齢層で行くと40代になります。40歳代は、社会人としても経験豊かで、体力も十分にある層です。このマンションが中心となって地域の特性を生かした近隣地域も含めたコミュニティを築くことが可能だろうと考えています。

 

具体的に申し上げると、マンションの北側には、公立高校があり、南側には、小学校があります。また、東西には、高齢者層が多く住む老朽化した公団住宅があります。この地域の特性を生かし、地域ぐるみの防災体制の構築が考えられます。

 

 

■マンションを核に、地域防災の体制を構築する

 

 

例えば、このマンションが、隣接する高校と連携して、地域防災体制を構築する。つまり、経験に乏しいが、体力がある高校生と万が一の災害の際の防災体制を構築していれば、隣接する老朽化した公団住宅に住む高齢者世帯に救助の手を差し伸べることも可能になります。これを高校生の教育活動の一環として行えば、非常に価値の高いものとなるでしょう。

 

更に、小学校との連携も大切です。授業の一環として、定期的に地域防災体制の構築を行えば、公団住宅の高齢者との接点もでき、高齢者にとっては、小学生や高校生と接する中での楽しみも増えてくるでしょう。また、防災以外にも、社会経験を小学生や高校生に伝える機会を沢山設けることもできますし、地域ぐるみで、子供たちを守り、見守る防犯面で役に立つことでしょう。

 

 

■なぜ、マンションは地域コミュニティの「核」になり得るのか?

 

 

これは、一戸建てで集まる地域ごとの自治会以上に、管理組合という「確かな集合体」ができていて、「まとまりのある」マンションだからこそ可能な事だろうと思います。通常、マンション管理組合は、マンションの敷地内の管理をする団体になりますが、当然のことながら、生活は、マンション内だけにとどまることなく、幅広い視野で、地域との連携を考えることが必要です。それは、一戸建てと比べて、相対的に各住戸の結びつきが強いマンションだからこそ、できることがあり、地域の特性に合わせた形での貢献が可能であると考えます。

 

次回は、「防災面から、歴史を紐解き、マンション管理組合の潜在能力」について、考えてみましょう。
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アゴリア㈱ TGK本部 エバンジェリスト
*TGKとは、「地域コミュニティを元気に変える」の略称です。