理事長のためのファシリテーション技術(1) ファシリテーションが重要な理由

Bookmark this on Yahoo Bookmark
LINEで送る
Pocket

現代社会においては問題が多岐に及び複雑化しています。インターネットなどの技術革新による時代の変化が激しく起こっているとともに、国籍や人種、宗教を超えた問題が生じ、複雑化していて、まさにボーダレスの時代といえるでしょう。

 

 

■マンション管理組合は、多様な世界の縮図

 

 

マンション管理組合に目を向けると、やはり、同様なことが言えます。

 

区分所有者は、場合によっては、外国籍の方も沢山いて、多様性に富んでいます。建築技術の発達によりタワー型マンションや、大規模マンションが建設され、一つのマンションに数千人が住んで生活をしているマンションも数多くあります。

 

居住者の多様化と数に比例して、マンションには問題が多く生じ、その問題自体も複雑化しています。この流れは、不可逆的で、今後更に進むことでしょう。そして、これら数多くの複雑化した問題に対する対応が求められる理事会の負担は、これまでになく、大きく重いものとなります。

 

 

■多様性に富む理事会運営の難易度

 

 

多様性については、マンション管理組合の理事会内だけみても同じことが言えます。

 

年齢も性別も仕事も様々で、まさに多様な方たちが集まります。当然のことながら、理事それぞれ、ライフスタイルも異なり、考え方も人それぞれですので、理事会における議論を円滑に進めることに苦労する理事長も多いのではないでしょうか?

 

考えてみれば、会社員の方たちが勤務する会社での会議においても、時間の浪費に見合った効率的な運営をすることは難しいものです。尚更、マンション理事会のような多様性(ダイバーシティ)の中での議論は、難易度が高いといえるでしょう。

 

まさに、理事会でリーダーに求められるのは、ダイバーシティマネジメントであり、多様性の中でのリーダーシップの能力となります。

 

 

■効率的で、的確な、理事会運営を可能にする「ファシリテーションの技術」

 

 

このような多様性の集合体であるマンション管理組合、理事会において、マンション内で生じる複雑な問題を、解決するためには、どのようにしたらよいのでしょう。どのようにしたら、「速やか」に「的確な」合意形成に結び付けることができるのでしょう。

 

そこで、お伝えしたいのが、「ファシリテーションの技術」となります。

 

ファシリテーションとは、聞きなれない言葉かもしれません。ファシリテーション(Facilitation)の日本語訳は、「容易(軽便)にすること,便利化」(Weblio辞書)となります。これを、マネジメント用語にすると、「グループによる活動が円滑に行われるように支援すること。特に,組織が目標を達成するために,問題解決・合意形成・学習などを支援し促進すること。また,そのための方法。」(Weblio 辞書 ビジネス マネジメント用語 )となります。

 

 

■ファシリテーターである理事長の役割とは?

 

 

マンション理事会に置き換えれば、「マンション管理組合に生じる問題や課題に対して、正しい合意形成に導く方法」といえるでしょう。そして理事会の会議をまとめるリーダー、理事長をファシリテーター(議論を正しい合意形成に導く者)といいます。ファシリテーターの目的は、「理事会のチームワークを引き出し、理事会の議論の成果が最大となるように導くこと」となります。

 

本稿では、難題を抱える理事会のリーダーである理事長の為に、理事会運営に潜む問題点を明らかにした上で、的確な合意形成に導くためのファシリテーションの技術について、具体的にご説明します。

 

次回は、「理事会運営を阻害する悪癖」について、ご説明します。

 


 

アゴリア㈱ TGK本部 エバンジェリスト
*TGKとは、「地域コミュニティを元気に変える」の略称です。