理事長のためのファシリテーション技術(11) 理事長に必要なファシリテーションの技術

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前回まで、10回にわたって、「理事長に必要なファシリテーションの技術」を具体的な事例を取り上げながら、ご説明してきました。

 

 

■多様性に富む理事会運営の難しさ

 

 

理事会のリーダーである理事長には、多様な方たちが集まるがゆえに生じる理事会運営の難しさを乗り越える必要があります。ここでは、まず、「理事会運営を阻害する悪癖」と「集団思考の落とし穴」について明確にしたうえで、それらを解決する手段として、「理事会をデザインする」、「理事の共感を得て、理事会をコントロールする」、そして、「理事会を触発する」ということを、具体的な事例も上げながら述べてきました。
 
これらは、ファシリテーションの技術の一部です。

 

 

■「技術」以上に重要なこと

 

 

重要なことは、理事の一人一人に訴えかける理事長の思いであり、その結果、一人でも多くの共感を呼ぶことができるようになります。更に、その一つの共感が、つぎの共感を呼ぶことになり、理事会全体が、同じ理念に基づき、自分たちの居住するひとつの地域コミュニティの価値を上げることに繋がっていきます。
 
並行して、物事の本質をとらえる力も必要でしょう。これは、以前「マンション管理組合におけるリーダーシップ議論する力②」で、ご説明した、ロジカル・シンキング(論理的思考)にも通じることです。ビジネスとしては、戦略的コンサルティングファームのマッキンゼー&カンパニーで使われている本質的問題解決手法(Problem Solving Approach)というもので、その一端を、そこでは、ご説明いたしました。
 

 

■「楽しむこと」がとても大切

 

 

さらに、理事会運営では、やはり、「遊び心」も重要な要素です。あまりにも硬く、暗い雰囲気の理事会は、参加する気持ちも萎えてくるでしょう。やはり、「楽しくなければ続かない」というのは大事なことです。楽しむ方法としては、アイスブレークの手法もあります。
 
以上、理事長に求められるファシリテーションの技術について、ご説明しました。理事長にかかる負担は、今後、より一層大きくなるかと思います。この負担から逃避するのか、正面から取り組んでみるのかによってマンション管理組合の価値は大きく変わるでしょう。
 
是非、価値ある理事長の仕事に、一人でも多くの方が、楽しみながら挑戦していただくことを期待しています。
 
次回より、稿を改め、マンション管理組合の潜在能力について、論じていきたいと思います。
 
*本稿「理事長の為のファシリテーションの技術」を記載するうえで、参考にしたのは、次の講座です。
 
ビジネス・ブレークスルー大学大学院

森時彦教授「ビジネス基礎講座 リーダーのための実践ファシリテーション」全6回
 

 
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アゴリア㈱ TGK本部 エバンジェリスト
*TGKとは、「地域コミュニティを元気に変える」の略称です。