マンション管理組合におけるリーダーシップ(4) 多様性、フラットな組織における合意形成(議論する力)①

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今回は、マンション管理組合における多様性の中でのリーダーシップ、更に、フラットな組織におけるリーダーシップについて、説明します。
 

マンション理事長には「議論を楽しむ」「感謝を表す」ことが大切

 

 

マンション管理組合、理事会は、年齢、性別、職業等々、様々で、多様性(ダイバーシティ)の組織です。更に、意思決定は、多数決が原則の合意形成が重視され、フラットな組織形態です。
 
「多様性(ダイバーシティ)」「フラットな組織」「合意形成」という3つのキーワードを内在するマンション管理組合、理事会において、理事長は、どのようなリーダーシップを発揮するべきでしょうか。
 
正直申し上げると、この3つの要素を内在する組織におけるリーダーは、企業経営と同等、あるいは、それ以上の高度な能力が必要と思います。
 
多様な方が集まる組織をリードするうえで、理事長が理解しておくことは、「議論を楽しむこと」と「感謝を表現すること」の2点になります。
 

 

「議論を楽しむ」こと。最低限共有すべき意識について

 

 

まず「議論を楽しむこと」について、説明します。
 
マクドナルドの創業者 藤田 田氏は、次のように述べていました。
 

「ベストウェイ(最適な選択肢)というのは、双方の意見とは別のところにあるのではないだろうか。ディスカッションはそのベストウェイを見いだすために行われるべきだと信じている」

 
もう一つの至言を上げれば、2つの相反する政策がある場合に、両者を折衷して新たに打ち出される「第三の道」(アウフヘーベン)という考え方があります。
 
理事会に参加する理事は、様々な方がいます。経験も多様ですしょうし、または、理事はそれぞれ、同じマンションで生活するうえで、異なる視点で物事を見ています。
 
時として、理事会において、異なる意見が衝突することもあるのではないでしょうか。
 
しかし、最初に共有すべき重要な点は、最低限、互いを尊重することをベースとしたうえで、これを感情的な対立としてとらえない共通意識が必要です。
 
もちろん、相手を貶めるような悪意ある発言には、イエローカードを明確に指し示すことも必要です。
 
そして、理事長としては、議論を利用し、的確な合意形成に結び付けることが求められます。
 
理事会を活性化するために、「議論する土壌」を養う事を積極的に行うべきでしょう。
 

 

建設的な議論と合意形成。それを導く「論理的思考」について

 

 
では、「議論」をする際の基礎となる考え方、理事会で共有するべき考え方は、何でしょう。
 
一言で申し上げると、「論理的思考」に対する理解が必要となります。
 
論理的思考とは、古代ギリシャのアリストテレスの「論理学」が基礎となるものですが、その考え方は、現代でも通用するものです。
 
「論理的思考」は、世界中のどこでも議論する際に必要な能力とされますので、人種、宗教を超えたグローバルな思考方法ともいえます。
 
つまり、多様性のあるマンション管理組合 理事会運営においても、建設的な議論と的確な結論を導く際に、有益な思考方法のツールになります。
 
ロジカルシンキング、論理的思考については、沢山の書籍があり、また、WEBで検索すれば、いくつもの解説サイトが存在しますので、詳細については、それらに譲り、基本的な部分のみ、次回にお伝えします。
 
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アゴリア㈱ TGK本部 エバンジェリスト
*TGKとは、「地域コミュニティを元気に変える」の略称です。