マンション管理組合に理念(ミッション)を作る(5)

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意識の高い理事長が、数年にわたり継続して職務に当たるマンションも存在しますが、
マンション管理組合の理事の任期は、1年か、もしくは、2年であるマンションがほとんどです。
 
理事長として、ミッションを掲げた理由について、マンション管理組合という非営利組織における目標を掲げることの重要性については、既に述べましたが、もうひとつ重要な点があります。

 

 

マンションの価値を上げる質の高い管理組合を未来につなぐ

 

 

メンバーが短期間で、常に代替わりする理事会運営、管理組合運営における「継続性」を「担保」するためには、「ミッション」が不可欠である、ということです。
 
企業経営を題材に考えれば、いくつかの具体的な事例を、想起することができるでしょう。
 
一代で大企業を築き、10年どころか、20年、30年と陣頭で指揮をするカリスマ創業経営者がいます。
 
重要なのは、その大経営者亡き後の企業、組織が、どのような栄枯盛衰をたどるか?という点にあります。
 
リーダーとしての地位は有限であり、ひとりの卓越したリーダーに依存した組織に限界があることは、企業経営の歴史をひも解けば、枚挙に暇がありません。
 
翻って、マンションの居住者は、そのマンションに10年、20年と住む方が大多数となり、終の棲家として考える居住者も多いことでしょう。
 
一人の優れた理事長のリーダーシップに依存した地域コミュニティの運営は、代替わりを前提とすれば、その価値の向上のための「継続性」に大いなるリスクがあります。
 
そこで、注目すべきは、個人に依存せず、その後、何年にもわたって継続できる「ミッション」の存在になります。
 
ピーター・F・ドラッカーは、「非営利組織の経営」で、次のように語っています。
 

自らへの関心を中心に置くリーダーは間違ってリードする。
(中略)
したがって、リーダーが初めに行うべきは、自らの組織のミッションを考え抜き、定義することである。

 

マンション管理組合の管理、運営にとって、重要なのは、考え抜き、定義した、ミッションを継続していくこと。
 
これに尽きます。
 
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アゴリア㈱ TGK本部 エバンジェリスト
*TGKとは、「地域コミュニティを元気に変える」の略称です。