マンション管理組合の運営に参加する。理事会活動こそ「自己実現」の場所のひとつ(6)

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少し前に「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(通称 もしドラ)という本が、ベストセラーとなりました。   そのマネジメントの権威、ピーター・F・ドラッカーの著書に、「非営利組織の経営」があります。   この「非営利組織の経営」は、ドラッカーが齢80を超えてからの著書で、日本では、1991年に発刊されました。   経営の視点から、非営利組織にフォーカスした内容については、ドラッカー本の中でも、また、巷の数ある書籍、論文においても、とてもユニークな内容です。   当然のことながら、非営利組織の経営方法について、ドラッカーらしい示唆に富む文章で、且つ重要なポイントが数多く記載されています。

 

アメリカで根付く非営利組織での活動と自己実現

「非営利組織の経営」によると、現代のアメリカにおいて、ボランティアによる非営利組織が、最大の雇用主であり、アメリカにおける個人の「自己実現の場」になっているとのことです。   最近のニュースで、Facebookのマーク・ザッカーバーグが巨額の寄付を行ったことが話題となりました。マイクロソフトのビル・ゲイツなど、米国の成功者は、桁違いの寄付を行っています。これは、ドラッカーが述べるところの、アメリカ社会において、非営利組織の意義の高さが認められていることの証左でしょう。

 

マンション管理組合もまたマンションという「地域コミュニティ」のため活動する非営利組織

日本において、現在、非営利組織(NPO)が、どれくらいの社会的ポジションを獲得しているでしょうか?   疑問に思うところです。   しかし、よく考えてみれば、全国に約10万のマンション管理組合があると推定されています。   マンション管理組合は、まさに、非営利組織として存在し、執行機関である理事会に所属する理事は、自らと家族の居住する「マンション」という「地域コミュニティ活動」に、ボランティアで日々、問題解決にあたっています。    

 

何故、ヒトは貴重な時間を非営利組織に費やすのか

ドラッカーによると、アメリカ人の二人に一人が、週に三時間ボランティアとして、何らかの非営利組織(NPO)に属し、時間を使っているとのことです。   なぜ、アメリカ人は、仕事やプライベートの時間以外に、ボランティアに時間を費やすのでしょうか?   それは、ボランティアで社会貢献する行為そのものが、「仕事」による給料などの報酬とは比較にならない、個人の充実感や達成感が存在しているからです。   これは、東日本大震災において、多数のボランティアが現地に赴き、被災者支援を行ったことでも伺えることです。    

 

「マンション理事会活動に携わる方」へ

マンション管理組合の理事会活動は、同様に、ボランティアで、地域コミュニティの問題解決、トラブル対応に貴重な時間を費やしている。   その価値は、もっと社会的に尊重されるべきで、マンション居住者の方たちも、もっと高い意識を持つべき、と考えています。   また、「自己実現の場所」として、マンション居住者の方が、一人でも多く、自ら手を上げ、家族の生活するマンション、地域コミュニティに参加し、貢献していただきたいと思います。  

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  アゴリア㈱ TGK本部 エバンジェリスト

*TGKとは、「地域コミュニティを元気に変える」の略称です。